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知らなきゃ損!不妊と漢方

2019年12月9日 月曜日

皆さまこんにちは!  アトピーや冷え性、精神不安、自律神経の乱れ、不眠、めまいなど、 病院に行って治療を行ってもなかなか解決できないとき、 漢方薬を使った体質改善でグンと良くなったという話がたくさんあります。   不妊治療がなかなか上手くいかないときも、体質改善の一環として漢方が良く使われます。 漢方は、体の悪いところ、上手く働かないところに直接的に働きかける排卵誘発剤などの西洋薬とは違い、それぞれ個人の体の状態を見て、体質を正常な状態へ改善していくことで本来の健康な状態に戻すために使用されます。   c9af1ce5b9a36cd830113537d1e4a53f_s   健康な女性と男性が、赤ちゃんが欲しいと夫婦生活をスタートさせた場合、お薬がなくても妊娠します。 ご夫婦の両方、もしくはどちらかに、ホルモンバランスの乱れなど体に異変があった場合、それが原因で不妊に繋がるということもあります。 タイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしていっても、お薬を使ってもなかなか妊娠しないとき、 人間本来の力を引き出すお手伝いを漢方が担ってくれます。     すぐ妊娠する人、しない人、肌が弱い人、強い人、同じ性別や年代でも、それぞれ体質や生活習慣も違います。 漢方を処方するときは、手首の脈を測る脈診、舌の色や状態を見る舌診(ぜっしん)、指先でお腹に触れる腹診 などによってひとりひとりの体質に合った漢方を選びます。 近ごろは、生薬を煎じて服用することは少なく、主にエキス顆粒が用いられ、市販薬として薬局でも購入することができます。 ツムラの何番など良く耳にしますよね。   kanpou   漢方は2つ以上の「生薬(しょうやく)」を組み合わせて作ります。     例えば風邪のひきはじめといえば「葛根湯(かっこんとう)」。 漢方薬について詳しく知らない方でも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。   発汗作用があり、体の熱や腫れ、痛みを発散してくれます。カゼのひき始めでゾクゾク寒気がするとき以外にも、頭痛、肩こりにも効果があります。   葛根湯に含まれる生薬は 葛根(カッコン)…クズという植物の根っこ 麻黄(マオウ)…中国北部に自生する植物の茎 桂皮(ケイヒ)…クスノキ科ケイの樹皮を乾燥したもの。シナモン。 芍薬(シャクヤク)…白い花をつける芍薬の根っこ 甘草(カンゾウ)…マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したもの 大棗(タイソウ)…ナツメの果実を乾燥したもの 生姜(ショウキョウ)…生のショウガを乾燥したもの の7つです。すべて植物から作られていますね。   長い長い歴史のなかで研究を重ねて作り上げられた漢方治療は、自然にあるものを使い、 人間本来の力を引き出してくれます。   心身ともに不調を根本から改善し健康になることが、妊娠しやすい体作りに繋がっています。   では不妊の方に良く使われる漢方薬はどんなものがあるのでしょうか。   【不妊で使う漢方】 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 不妊以外にも、冷え性、生理痛、生理不順、貧血、むくみ、めまい、更年期障害などに使われます。 体を温め、ホルモンバランスの調整が期待できます。冷え性で体力のあまりない痩せ型の人によく処方されます。   八味地黄丸(はちみじおうがん) 生殖器に深く関係する腎の機能を高める漢方。 下半身の冷えや体力低下を防ぐとともに、卵巣機能のアンチエイジングとしても期待できるそうです。   温経湯(うんけいとう) 汚れた血が溜まっている瘀血(おけつ)、血が足りていない血虚の人に使われます。 血液循環を改善し体を温め、肌を潤し、ホルモンバランスを調整します。 不妊治療の体質改善の他にも、生理痛、生理不順、冷えのぼせ、頭痛、更年期障害にも使用します。    桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン) 瘀血(おけつ)の改善に処方されます。 体のなかの熱のバランスを整え、冷えやのぼせを改善します。 子宮の炎症を鎮めるので、子宮内膜症や子宮筋腫にも使われます。 生理不順、生理痛、めまい、肩こり、のぼせ、下半身の冷えにも適応しています。   加味逍遥散(カミショウヨウサン) 血行の循環を良くするとともに、上半身の熱を冷ましのぼせを解消します。 虚弱体質で疲れやすく、精神的に不安定な方によく処方されます。 生理痛、生理不順、不眠、自律神経失調症、肩こり、頭痛、手足の冷え、のぼせ、PMSにも適しています。   六味丸(ロクミガン) 弱った体の機能を補い、気力をつけます。足腰や泌尿生殖器など下半身の衰えに最適です。 生殖機能に深く関係する腎が弱っている人に処方します。   補中益気湯(ホチュウエッキトウ) 胃腸の働きを改善し気力をつけます。虚弱体質、食欲不振、胃弱によく使われます。 精子の運動率が改善したという例があり、男性不妊の改善に期待できます。     ほかにも様々な漢方薬があり、医師や薬剤師がひとりひとりの体質を見極めそれぞれに合った漢方を処方します。   漢方薬は効き目が比較的緩やかで副作用がないと思っている方も多いかもしれませんが、 体に合わない漢方薬を服用すると副作用がでることがあります。 また自然の植物などを使用しているため、それにアレルギー反応を起こす場合もあります。 自身で判断せずに、必ず専門家に相談するようにして下さい。   kenkoushindan_monshin     それぞれの漢方薬の説明にもある通り、冷えを改善したり、血を補ったり、体力をつけたりと 漢方薬の役割は体質を改善することです。 食事や運動、睡眠などで体質を改善することも可能ですが、 それでも改善しきれない部分は漢方薬に頼るのも有意であると思います。   漢方薬には、前述のとおり生薬という薬効のある植物などが組み合わされて作られます。 この生薬成分が入ったサプリメントも最近では気軽に手に入るようになりました。 漢方薬とは違い、医薬品としては扱われていませんが、 漢方にも使われる生薬を用いてしっかりとエビデンスをとったサプリメントも販売されています。   不妊における体質改善には、コレと言った正解があるわけではなく、 それぞれの体質や原因によって合うもの、合わないものがあるのが現実です。   食事や運動、睡眠、サプリメント、漢方薬、鍼灸、カッサ施術など 選択肢がさまざまあるなかで、ご自身に合った体質改善の方法を見つけて下さい。 色々なものを組み合わせて妊娠までの最短距離を作って行きましょう。 萬育堂薬房はそのお手伝いをさせて頂きます。 collage_photocat   *********************** 萬育堂薬房  〒530-0046 大阪府大阪市北区菅原町10-11ジーニス大阪105号 TEL:06-6311-5181 Mail:info@banikudo.com PCサイト:http://www.banikudo.com/ 子宝サイト:http://kodakara.banikudo.com/ LINE : @banikudo FBページ : https://www.facebook.com/banikudo TwitterID : banikudo ***********************  

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